
フリマアプリを使ってみたいけれど、手数料や送料、売れやすさの比較方法が分からず一歩踏み出せない…
そんな初心者の方向けに、本記事は、利用者最多の「メルカリ」と楽天経済圏でお得な「ラクマ」を徹底比較。アプリの成り立ちやユーザー層から、同じ商品をメルカリとラクマそれぞれに同価格で出品したシミュレーションまで比較しながらやさしく解説。読めば「自分はメルカリとラクマのどちらを選ぶべきか」がスッと分かり、今すぐ出品を始められます。
目次
1. メルカリとラクマってそれぞれどんなアプリ?

はじめに、メルカリとラクマそれぞれのアプリの概要について、簡潔にまとめました。
メルカリってどんなアプリ?
メルカリは2013年に誕生した国産フリマアプリです。「スマホで3ステップ出品」を掲げ、写真撮影→説明文→価格設定だけで出品が完了します。月間アクティブユーザーは約2,300万人。年齢層は20〜40代が中心ですが、最近は50代以上の“断捨離ユーザー”も増えており、まさに“何でも売れるマーケット”になっています。
また、テレビCMやSNS広告を積極的に打つため常に新規ユーザーが流入し、出品直後の閲覧数が伸びやすいのが魅力です。一方で販売手数料10%はフリマアプリの中でも高め。匿名配送での送料も175円〜と少しお高めですが、“とにかく早く売れる”というメリットが手数料を上回ると感じるユーザーが多いようです。
メルカリでの出品効率化については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ラクマってどんなアプリ?
ラクマはもともと「フリル」という名前で2012年にスタートしましたが、2018年に楽天グループへ統合され、名称もラクマになりました。最大の特徴は楽天経済圏との連携です。楽天IDがあればワンタップで会員登録が完了し、決済には楽天ポイントがそのまま使えます。月間アクティブユーザーは約900万人とメルカリの半分以下ですが、楽天ポイント消化層の“買う気”は高め。
販売手数料は6%+税(実質6.6%)でメルカリより約3.4%安いため、同じ価格で売れれば手取りが増えます。ただしユーザー数が少ない分、商品によっては売れるまでに時間がかかることも。価格を少し下げたり「値下げ交渉歓迎」と書くだけでも閲覧数が伸びるので、値ごろ感を意識した運用がカギです。
ここまでで“メルカリはスピード勝負、ラクマは低コスト”という輪郭が見えてきましたね。次章では手数料や送料を数字で比較し、さらに理解を深めていきましょう。
2. メルカリとラクマの手数料や送料・ユーザー数を丸ごと比較

次に、メルカリとラクマについて、それぞれの特徴を比較していきましょう。
項目 | メルカリ | ラクマ |
販売手数料 | 10% | 6%+税(実質6.6%) |
匿名配送サービス | らくらく/ゆうゆうメルカリ便 | 日本郵便/ヤマト |
最安送料(匿名配送) | 175円(ゆうパケットポストmini) | 179円(ゆうパケットポスト) |
月間アクティブユーザー | 約2,300万 | 約900万 |
入金サイクル | 最短翌日 | 週1回(木締め・金振込) |
メルカリの方が月間アクティブユーザーや入金サイクルでは上回っている一方で、ラクマは販売手数料が安いのが強みですね。
3. メルカリとラクマに同じ商品を同じ金額で出品したケースを比較

今回は、例として「Nintendo Switch Lite」を14,000円で出品した場合をシミュレーションします。
項目 | メルカリ | ラクマ |
販売手数料 | 1,400円 | 924円 |
送料(60サイズ) | 750円 | 750円 |
手取り(送料前) | 12,600円 | 13,076円 |
手取り(送料後) | 11,850円 | 12,326円 |
平均成約スピード | 約1.5日 | 約3.0日 |
利益額はラクマが約480円高い一方、売れる速さはメルカリが倍近く早いことが分かります。早く現金化したい方はメルカリ、少し待ってでも利益を優先したい方はラクマが向いています。
4. メルカリとラクマの売れやすさを左右する3つの視点

ここからは、メルカリとラクマそれぞれで売れやすさを左右する3つのポイントを解説します。
1 ユーザー属性と購買動機
メルカリは“探して見つける”層が多く、検索キーワードを最適化することが大切です。
一方で、ラクマは“ポイント消化でお得に買う”層が多いため、価格とクーポン訴求が効果的ですね。
2 新着表示ロジック
出品直後はどちらのアプリもタイムライン上位に表示されますが、メルカリは10〜15分で埋もれ、ラクマは30分ほど滞在しやすい傾向があります。1枚目の写真で目を引く構図を意識し、出品ピーク(夜20〜22時)に合わせるとどちらも閲覧率が上がる傾向があります。
3 ジャンル別の売れ筋
・メルカリの売れ筋:家電・ホビー・トレンドファッションなど
・ラクマの売れ筋 :コスメ・日用品・チケット・ベビー用品など
売りたい商品のジャンルとアプリの得意分野が合っているか、事前に確認しておきましょう。
5. 匿名配送の仕組みと送料をもっと深掘り

初心者の方が最初につまずきやすいのが「サイズ計測と送料」です。
メルカリ便・ラクマ便ともに、アプリでバーコードを生成 → コンビニや郵便局でスキャンするだけで宛名が印字され、個人情報を相手に開示せず発送できます。
ただし補償内容が異なります。例としてネコポス(メルカリ)は補償上限3,000円、ラクマのゆうパケットポストは状況に応じた実費補償です。高額商品は60サイズ以上にして補償10万円を確保するなど、配送方法選びもポイントになります。
6. 出品禁止物とペナルティも比較

メルカリ、ラクマどちらのアプリでも、そもそも出品が禁止されている商品があります。
内容によっては、出品停止だけでなくアカウント停止などの厳しい対応が取られることもあるため、出品する前に予め確認しておきましょう。
・共通NG:コピー品・医薬品・肌に触れる中古コスメなど
・メルカリ:ハイブランドの真贋審査が厳しめで、怪しいと判断されると即アカウント停止になることも。
・ラクマ:興行チケットの高額転売に厳しく、違反すると出品停止・返金要求が行われます。
どちらも公式ガイドラインをブックマークし、出品前に必ず確認しましょう。
7.【法人利用向け】メルカリShopsとラクマ公式ショップの違い

メルカリが運営する「メルカリShops」と、楽天グループの「ラクマ公式ショップ」は、どちらも月額固定費ゼロで自社ストアを開設できる法人利用向けのサービスですが、対象ユーザーや機能に明確な差があります。主な相違点は下記の通りです。
項目 | メルカリShops | ラクマ公式ショップ |
月間アクティブユーザー | 約2,300万人 | 約900万人 |
販売手数料 | 10% | 6%+消費税=6.6% |
月額固定費 | 0円 | 0円 |
ブランドLP・特集枠 | なし(ショップTOPと商品一覧のみ) | あり(バナー・特設ページを作成可) |
大型セール連動クーポン | メルカリ側では同等の施策はなし | 楽天スーパーSALE等で公式ショップ限定クーポン配布 |
メルカリShopsの手数料や登録方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ポイント① 手数料と回転率のトレードオフ
手数料はラクマ公式ショップが約3.4ポイント低い一方、ユーザー母数と閲覧数はメルカリShopsが優位です。「回転率重視ならメルカリShops」「粗利とポイント訴求を取りたいならラクマ公式ショップ」という住み分けが現状の最適解と言えるでしょう。
ポイント② ラクマ公式ショップは楽天経済圏への訴求力がある
ラクマ公式ショップでは、購入時に楽天ポイントが「使える・貯まる」ため、ポイント消化目的のリピーターを獲得しやすいのが強みです。スーパーSALE期間にはショップ専用クーポンが配布される事例もあり、楽天市場の販促波及効果を享受できます。
ポイント③ システム連携と運用効率
メルカリShops、ラクマ公式ショップのどちらも、公式に認められた管理システムであればAPI連携して活用することができます。複数チャネルを運営する事業者にとっては、手間を掛けずに在庫の一元管理や同時出品を行える点が魅力です。おすすめのAPI連携機能付き管理システムについては、次章で詳しく解説しています。
8.複数のECモールへ一括出品をするなら「タロスEC」がおすすめ

これまで、メルカリとラクマのどちらが儲かるか解説してきました。
複数のチャネルを運営する事業者にとっては、同時出品を効率よく行って、より利益を出したいと考える方もいらっしゃるかと思います。
メルカリShopsとラクマ公式ショップの両方に同時出品を行いたいと考えている方におすすめなのが、EC出品管理システムの「タロスEC」です。
「タロスEC」は、リユース業者向けに開発された一元管理ツールで、メルカリShopsとラクマ公式ショップを含む、多くのECとAPI連携を行っており、商品登録や受注処理を、ひとつのプラットフォーム上でスムーズに行えるよう設計されています。
9.EC運営を効率化する「タロスEC」の3つの特徴
タロスEC上の一画面入力だけで、複数モールへ一元出品
複数のECモールへ同時に出品をする際、各モールを開きそれぞれの仕様に沿った出品をするのは手間ですよね。タロスECは一括出品はもちろん、カテゴリでの一括設定や単品出品の細かい管理や設定も行えます。総合出品ツールとしてご使用いただけるので、出品の効率が飛躍的に向上します。
どこで売れても、最短1分で在庫連動!1点モノでも安心の店舗併売
店舗や倉庫などの実在庫数が基準となり、実店舗と全モールの在庫数を最短1分で同期します。販売チャネルごとに在庫を分けて管理する必要もなくなり、人件費や時間の削減をはじめ業務効率が大幅に上がります。モールAでたった今売れた商品をモールBでも受注したが在庫切れだったといったトラブルを未然に防止し、中古品特有の1点モノも安心して店舗併売が行えます。
競合商品の売価を自動で改定、チャンスロスをなくします
競合商品の価格動向を自動で調査し、設定した利益の出る価格帯に自動で改定します。出品時に悩んでしまう出品価格の決定はシステムで自動化されますので、悩まずにタロスECからワンクリックで出品できます。少しの価格差で売れなかった…といったチャンスロスはもう起こりません!
まとめ|メルカリとラクマは利用目的で使い分けるのがおすすめ!
メルカリは圧倒的なユーザー母数と回転率、ラクマは低手数料と楽天ポイント経済圏が強みです。同一商品・同価格シミュレーションでも「速さのメルカリ」「粗利のラクマ」という性質がはっきり表れました。
ぜひ本記事を参考にしながら、自分に合ったプラットフォームを選んでみてください。