
メルカリは、不要品の売買から副業まで多彩に活用されているフリマアプリです。
登録料や月額料が無料で、商品価格を300円~999万9,999円まで自由に設定できるため、多くのユーザーが手軽に始められる点が魅力です。
しかし、レスポンスには素早さが求められる他、価格設定の目安を探るのも大変。出品数が増えるほど手間もかかります。
そのため、
- 「できるのであれば人力ではなくツールを使用したい…」
- 「便利なツールがあれば自動化したい…」
と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論、メルカリでは出品ツールの利用は禁止されていますが、メルカリShopsであればツールを使用することが可能です。
本記事では、具体的な出品フローからコメントへの返事例、メルカリとメルカリShopsの違いや、メルカリShopsでツールを使用するべき理由など、初心者でもすぐに実践できる情報をまとめました。
目次
メルカリでの出品のフローって?

まずは基本的な「メルカリでの出品フロー」を押さえておきましょう。
最初の段階から効率化のポイントが散りばめられています。
1. 商品撮影
- きれいな背景、明るい場所で撮影する。
- 余計なものが映り込まないように注意。
2. 商品情報を入力
- タイトル(商品名・ブランド名・型番など)
- カテゴリ(メルカリ指定のカテゴリに沿って選択)
- 商品の状態(新品・未使用/目立った傷や汚れなし など)
- 商品の説明(サイズ、色、素材、使用回数など)
3. 価格設定
- 300円~999万9,999円で自由に設定
- メルカリが自動提案する「売れやすい価格」も参考に
- 出品者負担で送料込みの場合は配送料を考慮
4. 配送方法・発送までの日数
- 匿名配送を希望する場合は「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」を選択
- 発送までの日数は2〜3日が比較的好印象
5. 出品ボタンをタップ
- すぐに一覧に反映され、購入者からの問い合わせや購入の連絡を待つ
この一連のフローで時間を取られるのが、「商品情報の入力」と「価格設定」、そして出品後は「問い合わせ対応」です。
ここを効率化していくことで、手間と時間の削減に大きく貢献できます。
シチュエーション別|コメントやメッセージ対応にそのまま使える例文

購入希望者や検討中のユーザーからくる問い合わせ・コメントは多岐にわたります。
迅速かつ丁寧に対応することで、購入率の向上が期待できます。ここでは想定される例文をいくつかご紹介します。
値下げ交渉の場合
「〇〇円までお値下げ可能ですか?」
「お問い合わせありがとうございます。商品はすでに相場より安めに設定しておりますので、現状の価格でのご検討をお願いいたします。もしよろしければ即購入いただけると嬉しいです!」
在庫確認の場合
「こちらまだありますか?」
「お問い合わせありがとうございます。こちらは在庫がございますので、ぜひご検討くださいませ。気になることがあれば遠慮なくコメントいただければと思います。」
交渉成立後の連絡
「購入させていただきました。よろしくお願いします。」
「この度はご購入いただきありがとうございます!迅速に対応いたしますので、発送まで少々お待ちください。引き続きよろしくお願いいたします。」
メッセージのやり取りは、購入者との信頼関係を築く大切な場面です。よく使う定型文はメモ帳などに用意しておき、コピー&ペーストなどですぐに返信をできるように心がけておくと良いでしょう。
メルカリが推奨する値付けの相場

メルカリでの値付けは自由ですが、売れやすい価格の目安を知っておくと無駄がありません。
公式ガイドや経験上、以下のような価格帯を参考にすると初心者でも対策が立てやすいでしょう。
新品・未使用品
定価の5~8割程度でスタートすると、相場として適正になる場合が多い
使用品の場合
定価の3~5割程度からスタートし、状態が悪ければさらに下げる
出品可能な最低価格
300円~設定が可能
さらに、商品名やブランド、商品の状態などをAIが分析し、「売れやすい価格」という自動提案が出るケースもあります。
こうした機能を活用するか、事前に同一商品・類似商品の相場を検索して、設定した金額に対して購入希望者からの反応を見つつ微調整するとよいでしょう。
メルカリとメルカリShopsの違いは?ツールは使える?

同じメルカリ系列ですが、「メルカリ」と「メルカリShops」はサービス内容や利用目的がやや異なります。
以下の表で違いを整理しました。
項目 | メルカリ | メルカリShops |
利用目的 | 不要品の出品や個人の売買が中心 | 個人・小規模事業者が本格的にオンラインショップとして開設 |
商品の見せ方 | 1商品ごとのフリマ形式 | ショップページとして統一感を出せる |
在庫管理のしやすさ | 基本的に1点モノの扱いが多い | 複数商品を一括管理でき、在庫数も管理可 |
購入者からのイメージ | 「個人間取引」 | 「お得に買う」「公式ショップで安心」「一度にまとめ買い」 |
手数料 | 販売手数料10% | 同様に販売手数料10%がかかる |
主な機能サポート | 出品→コメント対応→売買成立→発送 | ブランド構築(バナー、ショップアイコン等) |
ツールの利用可否 | 出品ツールの利用は禁止 | メルカリで認められたツールであればOK |
おすすめのユーザー層 | 個人で気軽に不要品販売をしたい人 | 自社商品や作品をまとめて継続的に販売したい人 |
個人間での取引がメインの「メルカリ」では、出品時に手元にない商品の出品を利用規約上禁止しています。
そのため、「出品ツール(メルカリに自動で出品を行うソフトウェア等)」を用いた「無在庫転売(手元にない商品を販売する)」を防ぐ目的でツールの利用は禁止されています。
一方で、メルカリShopsであれば、メルカリ側が認めた出品ツールに限っては使用が可能となっています。
そのため、フリマ的にライトに使いたい場合は「メルカリ」で十分ですが、ツールを使用して効率的に進めていきたい、本格的にビジネスとして販売していきたいという場合は、メルカリShopsを活用することで、自社ブランドの紹介や在庫管理を強化することができます。
メルカリShops独自のメリット

メルカリShopsは、主に事業者向けのサービスのため、下記の機能が使用可能です。
1.複数商品のグルーピング機能
同一の商品詳細画面で複数商品をバリエーションとして表示することができます。
価格・スペック等の異なる商品を同じ商品画面で選ぶことができます。
2. メルカリが連携したツールとのAPI連携
自社サイトや他のネットショップなど他店舗展開をしているショップは、API連携したEC一元管理システムを利用することで、受注や商品在庫を効率化することができます。
3. 商品のCSVによる一括登録
商品情報を記載したCSVファイルをアップロードし、一括で商品登録・下書き保存が行えます。
一度に最大1,000商品まで登録可能で商品登録にかかる時間と手間を大幅に減らせます。
4. 事業者に特化した便利な機能
注文一覧のダウンロード、売上明細のダウンロード機能、SNS連携機能など、「メルカリShops」では事業者に必要な機能が多数使用可能です。
これらの機能によって、事業者はスムーズにメルカリShops内で商品を販売することが可能です。
メルカリと連携しているEC出品管理ツール『タロスEC』とは?

よりビジネス的にメルカリShopsを運用する際、さらなる効率化を実現する方法として、メルカリShopsと連携したシステムの活用が挙げられます。実店舗とネット通販を同時に運営する場合、在庫数や受注管理を一元化できるため、運用コストの削減にもつながります。
EC出品管理システム『タロスEC』は、「メルカリShops」とのAPI連携をしており、同社のPOSシステム『タロスPOS』と組み合わせることで、POSで管理された商品をECサイト「メルカリShops」へ手軽に出品可能。
ECの在庫数はシステムがすぐに自動反映されるため、店舗様は実店舗とECモールとの同時併売が実現します。
実店舗を運営しながらネット通販へ対応する手間を削減できるため、貴店の売上アップに貢献しやすくなるのがポイントです。
EC運営を効率化するツール『タロスEC』の3つのメリット
『タロスEC』上の一画面入力だけで、ツールが「メルカリShops」を含む複数モールへも一元出品
複数のECモールへ同時に出品をする際、各モールを開きそれぞれの仕様に沿った出品をするのは手間ですよね。
『タロスEC』は、一括出品はもちろん、カテゴリでの一括設定や単品出品の細かい管理や設定も行えます。
総合出品ツールとしてご使用いただけるので、出品の効率が飛躍的に向上します。
どこで売れても最短1分でツールが在庫連動!1点モノでも安心の店舗併売
店舗や倉庫などの実在庫数が基準となり、実店舗と全モールの在庫数を最短1分で同期します。
販売チャネルごとに在庫を分けて管理する必要もなくなり、人件費や時間の削減をはじめ業務効率が大幅に上がります。
モールAでたった今売れた商品をモールBでも受注したが在庫切れだったといったトラブルを未然に防止し、中古品特有の1点モノも安心して店舗併売が行えます。
競合商品の売価をツール上で自動改定、チャンスロスをなくす
競合商品の価格動向を自動で調査し、設定した利益の出る価格帯に自動で改定します。
出品時に悩んでしまう出品価格の決定はシステムで自動化されますので、悩まずに『タロスEC』からワンクリックで出品できます。
少しの価格差で売れなかった…といったチャンスロスはもう起こりません!
お店独自のECサイトやほかのモールと併売すると、在庫数をどう管理するかが大問題となりがちですが、こうした公式連携ツールやPOSシステムを活用すれば、通常の業務フローに組み込みやすくなります。結果として、受注ミスや在庫過多・在庫不足を防ぎ、ビジネス全体をスムーズに回せるようになるでしょう。
まとめ|メルカリShopsなら公式ツールを使って効率化が可能!
メルカリShopsにて、出品や価格設定、問い合わせ対応を効率化するためには、公式連携が可能なEC出品管理ツールの活用が欠かせません。人力だけでカバーしようとすると、商品数が増えるほど手間が増大し、対応も後手になりがち。
また、メルカリが公式で認めていない自動出品ツールや支援ツールは、利用規約に反する可能性もあり、アカウント停止や出品停止といったペナルティを負うリスクもあります。
一方で、メルカリが認めた公式ツールなら、メルカリが想定した形で出品・販売を効率化できるため、安心感もあります。
- すでにメルカリShopsで出品しており、在庫や受注をまとめて管理できるシステムを探している
- ECサイトへの出品に踏み切れずにいたが簡単にチャレンジしたい
- 出品作業に時間を取られ過ぎている
- メルカリShopsや自社ECサイトを連携させて、本格的にビジネスを拡大したい
- 非公式ツールの利用によるペナルティリスクを避けたい
もしこれらに当てはまる方は、『タロスEC』の導入を検討してみてはいかがでしょうか。